訪れる人たちが、見る、買う、食べるだけの「観光」から、そこに暮らす人びととの交流を通じて、地域ならではの生活やまちの息吹にふれていただき、ともに歓び、交じり合う「歓交」へ。情報化社会が高度に発展する一方で、人びとは生きることの実感や充実感を「自然」「ローカル」「美」「知」「健康」「農」に求めるようになっています。こうしたニーズに対して、生活者の視点から、掛川ならではのツーリズムを提供していきたいと思います。
掛川には二宮尊徳の「報徳」の教えを広めるための「大日本報徳社」の本社があります。経済と道徳の調和を説いた尊徳の教えは、「至誠・勤労・分度・推譲」の精神として掛川市民の中に根付いています。
また、500年の伝統を持つ掛川祭、横須賀祭を代表格に、イベントでなく“神ありき”の神事・祭事が市内全域で今もなお脈々と継承され、地域の心の拠りどころとなっています。
旅の玄関となるJR掛川駅は全国の新幹線駅で唯一の木造駅舎。駅前広場の33種100本の木々が植えられた駅前広場。本格木造復元の掛川城など、大都市を真似ない地方都市の特性を活かした木の文化のまちづくりもすすめてきました。
こうした「ここにしかない」精神文化やライフスタイルから、このまちの風土やアイデンティティを感じてみてください。
掛川は全国有数の茶産地で、深蒸し茶に代表される味わい深い緑茶が楽しめます。それにともなって、市内全域には起伏を活かしたゆるゆる形状の茶畑が点在し、独特の美しい景観をつくっています。
南部では平坦な砂地という土地柄を活かしてメロン、イチゴ、トマトなど質の高いフルーツの生産が盛んです。また、世界最北限のサトウキビ栽培による地砂糖づくり、農業をコミュニケーションや学習のきっかけ・ツールとしても機能させているキウイフルーツの体験学習農園など、個性あふれる農の営みも魅力となっています。
掛川市は自然、歴史、文化資源がほどよく整い、農・工・商・サービス産業がバランスよく調和したまちです。日本のほぼ中央に位置する掛川市は、日本の二大都市である東京と大阪の中間、また静岡県の二大都市である静岡市と浜松市の中間に位置した、いわゆる“まん中都市”です。
東海道新幹線、東海道本線、東名高速道路、新東名高速道路、国道1号線などが東西に横断し、新幹線掛川駅、東名掛川IC、新東名森・掛川IC、富士山静岡空港へのアクセスも容易で、日本の交流・交通体系に恵まれた条件を備えています。
こうした交通の好条件を活かしてクイックにアクセスし、ここにしかないライフスタイルにふれてスローにステイ(滞在)してください。